パリのテロ
2015年11月18日 投稿者:宮司
パリのテロ
パリのイスラム原理主義者によるテロ行為は、世界を震撼させた。
思い起こせば、2001年9月11日の米国の貿易センンタービルへのイスラム原理主義者たちの同時多発テロ攻撃が、21世紀の原理主義対自由主義の戦いの始まりであった。先進国の指導者たちは異口同音に、「テロには屈しない。犯罪として処罰する。」という。我が国の首相も例外ではない。彼は、自らイスラム原理主義との戦いに飛び込んで行き、高らかに正義を歌い上げる。
しかし、本当に 続きを読む
神道政治連盟の憲法改正運動
2015年11月3日 投稿者:宮司
神道政治連盟の憲法改正運動
神社界に身を置くものの一人として、最近の憲法改正運動の高まりは気になるところである。
日本会議という組織が、中核となって進めているが、その中の最大の勢力が神社本庁の裏組織ともいうべき神道政治連盟であるからだ。そこで、神道政治連盟の憲法改正運動について私見を述べる。
時代が急激に変化する今日、日本国憲法がいかに優れていようとも、70年間不変のものを時代に合わせて変化させていくことは 続きを読む
靖国と日本文化
2015年8月8日 投稿者:宮司
靖国と日本文化
以前、靖国神社(以下、靖国という)について書いたが、もう一度、別の角度から考えてみる。
清水の次郎長にこんな話がある。戊辰戦争のおり、駿河湾に逆賊として放置されていた幕府軍の戦死者の遺体を、子分たちに命じて回収し、手厚く弔おうとした。そこへ役人がやってきて、これを叱り、幕府軍は賊軍であるから、放って置くように命じた。それに対し次郎長は、死んだら皆仏様ですから官軍も賊軍もありません、弔います、といって供養を続けたという。 続きを読む