宮司のブログ

こんにちは。日吉神社の宮司を務める三輪隆裕です。今回、ホームページのリニューアルに伴い、私のページを新設してもらうことになりました。若い頃から、各所に原稿を発表したり、講演を行ったりしていますので、コンテンツは沢山あります。その中から、面白そうなものを少しずつ発表していこうと思います。ご意見などございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

大東亜共栄圏の今昔

2013年3月20日   投稿者:宮司

以下は、2005年、東アジア共同体の議論が盛んなときに書いたものです。発表の機会はありませんでした。現在、TPPの問題が取りざたされていますが、以下の主張とは異なった、アメリカ主導のものになるようですね。

 大東亜共栄圏の今昔

明治維新は、尊王攘夷から尊王開国へと変化した。国の近代化が、欧米列強に対する抵抗のためには必須と理解されたからである。鹿鳴館もキリスト教の解禁も一夫一婦制の採用すらも、近代化のための技術や法制度を学び、富国強兵の国家を作るための方便であった。臥薪嘗胆、和魂洋才はそのころの合い言葉であったはずだ。

続きを読む

中国論


日本からみた中国とは

2013年3月20日   投稿者:宮司

以下は、2005年9月3日、北京中苑賓館において山東省地方政府の経済官僚を中心とする100名ほどの中国人を相手に講演をしたものに若干の手を加えたものです。

 要点は、1、近代史において、日本が、西洋列強の手からアジアを解放するという大目的を持っていたこと。2、それは、アジアの文明的な価値が西欧のそれとはかけ離れていることに起因する。3、従って現在の日本が親米嫌中であるのはおかしい、親中嫌米でなければ筋が通らない。ということです。

続きを読む

中国論


中国の未来

2013年3月19日   投稿者:宮司

以下は、愛知県の神社関係の機関誌に2002年に投稿したものです。当時予想したように、中国の経済は、500兆円を超えました。果たして、今後はどのように推移するのでしょうか? また、日本は、アベノミクスで、公共投資に再び向かおうとしていますが、果たして借金は返せるのでしょうか?

 <日本と中国>

最近、中国へ行く機会を得て、数年振りに上海の地を踏んだ。東京を遥かに超える人口、林立する摩天楼の如き高層ビル群、整備された高速道路網を見ていると、経済浮揚という空域への中国の離陸を実感した。

 一方、日本では、その空域からの軟着陸が模索されている。

続きを読む

中国論