宮司のブログ

こんにちは。日吉神社の宮司を務める三輪隆裕です。今回、ホームページのリニューアルに伴い、私のページを新設してもらうことになりました。若い頃から、各所に原稿を発表したり、講演を行ったりしていますので、コンテンツは沢山あります。その中から、面白そうなものを少しずつ発表していこうと思います。ご意見などございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

前近代と近代ー社会意識の変容

2016年9月17日   投稿者:宮司

 本ブログでは、しばしば、近代化を人類史の屈折点として説明し、その前後における人類社会の変容を見てきた。
 一般的には、近代化は、特に、人間の生活世界の物質的な変容として理解され、その文脈で語られている。しかし、私は、近代化の過程での人間意識、特に、人間の社会意識の変容に重点を置いて理解している。
 ここでは、人間の社会意識を中心にして、前近代社会と近代社会を比較してみる。
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世界-日本


武士道

2016年8月18日   投稿者:宮司

 神社本庁や日本会議系の民族派の人々は、「國體」、「導義国家」と言った言葉を使い、常に日本を、世界で唯一無二の国とする傾向がある。その人々がよく使用するもう一つの言葉が「武士道」、あるいは「武士道精神」という言葉である。
 今回は、この武士道という言葉について吟味してみよう。
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日本


道義国家批判

2016年7月31日   投稿者:宮司

 今年、7月13日、外国特派員協会での記者会見の席上、日本会議会長の田久保忠衛氏は、これからの日本は、道義国家を目指すという発言をしている。外国人記者も驚いたようだが、その理由は後述するとして、最近、各所で、道義国家という言葉を聞くようになった。安倍首相を礼賛する人々は異口同音に、「道義国家」日本の建設を目指すべきという。もちろん、神社本庁が一貫して、「道義国家」を目指していることはご承知のとおりである。

 この、「道義国家」をネットで検索してみると、たくさん出てくるが、全て肯定的な賛成論ばかり。ちなみに「道義国家批判」を検索してみても、批判論はほとんど見られない。日本の政治学者や法学者は何をしているのかと言いたい。巷間、「道義国家」が良いものであるかのように世論が定着したら、責任は、学者たちにあると言いたい。これほど、否定や批判が容易であるものを、どうして知らぬ顔をして見過ごしているのか?

 そこで、今回は、この「道義国家」を詳細に吟味し、これがいかに危ない考えであるかを論証しておく。 続きを読む

日本