宮司のブログ

こんにちは。日吉神社の宮司を務める三輪隆裕です。今回、ホームページのリニューアルに伴い、私のページを新設してもらうことになりました。若い頃から、各所に原稿を発表したり、講演を行ったりしていますので、コンテンツは沢山あります。その中から、面白そうなものを少しずつ発表していこうと思います。ご意見などございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

世界情勢の示すもの

2014年2月8日   投稿者:宮司

以下は、平成3年、愛知県神社庁の機関誌「宮柱」の原稿として書いたものです。

 「世界情勢の示すもの」

最近の共産主義世界の崩壊は、すさまじい速度で世界の構造を変えつつある。

 第二次世界大戦後の世界は、アメリカ合衆国とソビエト連邦という二超大国が、それぞれの国家群を従え、イデオロギー対立に花火を散らし、いわゆる冷戦の時代を作った。国連は、ほぼその機能を失い、単なる議論のテーブルになり下がっていた。

 今、冷戦の時代は収束し、今後の世界がどのような方向へ進むかが、大きな関心の的となっている。

 着眼点は、二つある。一つは、イラクのクウェート侵攻、 続きを読む

世界


我国を越えて

2013年1月26日   投稿者:宮司

以下は、愛知県神社庁の機関誌「宮柱」の巻頭言の一つです。平成18年に書きました。

 当時話題となった、地球温暖化の問題を、日本人の意識構造とからめて、解説しています。この問題は、現在もなお、人類にとって、解決を要する喫緊の課題です。

 「我国」を越えて

古来、神社人は「和」を大切にし、「我」を強調する西洋とは一線を画して来た。「我」のぶつかり合いを前提として、人々の共存をルールによって確立しようとする啓蒙的民主主義の対極としてのアジア的民主主義の思想である。しかし、国家間の問題となると、「我」が出てくる。「我国の食料自給 続きを読む

世界


カウボーイブッシュのイラク

2013年1月26日   投稿者:宮司

以下は、平成16年、愛知県神社庁の機関誌「宮柱」の原稿として書いたものです。記事として採用されたかは定かではありません。内容が、今話題になっている憲法の改正に言及しているので、採録しました。(2013.01.26)

 「カウボーイブッシュのイラク」 三輪隆裕

プロ野球ニュースの無い日はあっても、イラクのニュースの無い日は無い昨今です。ブッシュの共和党は、ユダヤ資本による軍産複合体と石油メジャーを背景にした政党ですから、イラク戦争は3つの目的からなっていました。イスラエルの応援、米軍兵器の在庫一掃、そして埋蔵量世界一といわれるイラ 続きを読む

世界