武士道
2016年8月18日 投稿者:宮司
神社本庁や日本会議系の民族派の人々は、「國體」、「導義国家」と言った言葉を使い、常に日本を、世界で唯一無二の国とする傾向がある。その人々がよく使用するもう一つの言葉が「武士道」、あるいは「武士道精神」という言葉である。
今回は、この武士道という言葉について吟味してみよう。
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道義国家批判
2016年7月31日 投稿者:宮司
今年、7月13日、外国特派員協会での記者会見の席上、日本会議会長の田久保忠衛氏は、これからの日本は、道義国家を目指すという発言をしている。外国人記者も驚いたようだが、その理由は後述するとして、最近、各所で、道義国家という言葉を聞くようになった。安倍首相を礼賛する人々は異口同音に、「道義国家」日本の建設を目指すべきという。もちろん、神社本庁が一貫して、「道義国家」を目指していることはご承知のとおりである。
この、「道義国家」をネットで検索してみると、たくさん出てくるが、全て肯定的な賛成論ばかり。ちなみに「道義国家批判」を検索してみても、批判論はほとんど見られない。日本の政治学者や法学者は何をしているのかと言いたい。巷間、「道義国家」が良いものであるかのように世論が定着したら、責任は、学者たちにあると言いたい。これほど、否定や批判が容易であるものを、どうして知らぬ顔をして見過ごしているのか?
そこで、今回は、この「道義国家」を詳細に吟味し、これがいかに危ない考えであるかを論証しておく。 続きを読む
神社本庁の取るべき道
2016年7月28日 投稿者:宮司
父の跡を継ぎ、25歳で神職になって以来、私は一貫して、神社本庁を批判し続けてきた。私の批判は、一定の支持を得たが、神社本庁の目指す方向を変えることはできなかった。そのようにして40年が経過した。
今、神社本庁が目指してきたものが、この日本で実現しようとしている。その内容を分析し、それに代わって、神社本庁の取るべき道筋を提案してみる。
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