菅政権の末路
2021年8月27日 投稿者:宮司
前回のブログでも指摘したが、コロナ対策は、根本的なところで、致命的なミスを犯している。
すなわち、医療資源の拡充を行っていないことである。既存の医療施設に病床の提供を呼びかけるならば、それは通常医療の妨げとなり、医療崩壊を引き起こす。
そこで、軽症患者を自宅療養にすれば、感染拡大は必ず起きる。一般家庭で、コロナ感染の広がりを防止できるはずがないからだ。いま、起きていることはそういうことだ。
だから、コロナ専用病院の新設、時間はかかっても、これしか切り札はない。厚生労働省は、コロナ以前に、医療費用のコストカットのために、病院数を減らす政策をとっていた。したがって、これと矛盾する病院の新設は考えることができない。しかし、もうそんなことを言っている時ではない。公有地(公園や大学のグラウンド)等に仮設病院を早急に準備するべきだ。
菅政権は、ワクチン接種を、失敗を繰り返しながら、必死に加速している。しかし、ワクチンが国民に行き渡ったところが終わりではない。それは、イスラエルなどの先行のワクチン接種国の現状を見ればわかる。デルタ株はワクチンをブレークスルーして広がる。その場合、重症化はしないというが、それは適切な治療があってこその話である。医療資源の拡充は避けて通れないのだ。
経済停滞を心配する声が多いが、列島改造の掛け声の時を思い出せばわかるように、仮設病院の数百棟の一挙の建設は、市場を活性化し、経済循環の好転を促すであろう。まして、コロナ患者の隔離が進み、感染の恐れが無くなれば、人流などを心配しなくとも良い。全てが好循環となる。
しかし、菅政権はこの政策をとる知恵がない。このまま進めば、菅首相は自民党総裁選挙で再選され、総選挙で、自民公明は政権の座から滑り落ちるであろう。維新がキャステインングボートを握り、連立政権が模索されるであろう。 (2021/08/27)