「グローバル化」の評価
2024年8月15日 投稿者:宮司
アマゾンのKindle booksで出版した拙著「グローバル化と現代社会」は、かなり注目を集めているようである。
実は、「グローバル化」を検索してみると、多くの著作物が、グローバル化によって、貧富の差が拡大した、環境破壊が進んだ、資本主義が末期症状だ、といった希望の持てない内容の評価を下す論述がほとんどであることに気がついた。
これは、まさしく反グローバルのうねりの中に全ての著述が存在していることを表している。
きっと、1930年代あたりの日本の論壇も、反近代の一色であったのではないかと考えて、調べてみるとまさにその通り。
1930~1940 年代の日本の知識界においては、「近代の超克」論を含むあらゆる反近代言説が登場していた。それは京都学派・日本浪漫派、アジア主義など、さまざまな傾向を持っていたが、一様に反近代的思想に満ち溢れていた。
現在は、一様に反グローバリズムの傾向の中に論壇が埋没している。
私の著作のみが、グローバル化を正当に評価し、未来の方向性を示している。なんともおかしい限りだ。なぜなら、私の主張は、国連や世界銀行の統計を見ればすぐに納得できるものばかりであるのに、論者たちはそれに気がついていない。
強いて言えば、経産省の通商白書あたりが、ある程度当たっている。誠に嘆かわしい限りだ。
これは、論壇に登場する人々は、一様に時代の流行に乗って、売れる著作を書こうとしているからだと思われる。
本来であれば、論壇は、時代を切り開く、新しい、希望に満ちた立論で溢れることが望ましいのに、この為体はどうしたことか? これは、ひとえに論説を書く人々の想像力の枯渇と、事実認識の能力のなさが原因であろう。
それゆえに、学問には全く素人の私が書いたものが脚光を浴びているのだと思われる。
ぜひ、皆様に私の「グローバル化と現代社会」を一読することをお勧めしたい。 (2024/08/15)