宮司のブログ

こんにちは。日吉神社の宮司を務める三輪隆裕です。今回、ホームページのリニューアルに伴い、私のページを新設してもらうことになりました。若い頃から、各所に原稿を発表したり、講演を行ったりしていますので、コンテンツは沢山あります。その中から、面白そうなものを少しずつ発表していこうと思います。ご意見などございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

靖国神社

2013年1月26日   投稿者:宮司

最初に、私の名前をネットで検索すると、大抵、靖国神社についてのコメントが引っかかります。これは、宗教サイトの一つでありますレルネットへ寄稿 したものです。少し前のものですが、内容は現在も通用します。沢山の方に読んでいただいたものです。書いたのは、2003年8月27日です。

靖国神社について書いていますが、狙いは、左翼の皆さんに「国家神道」と呼ばれる歴史的な事象の本質を示そうとしたものです。

「靖国神社」について述べる。まず始まりから考えていこう。

徳川慶喜が大政奉還をしたとき、天皇を中心とする諸候会議から近代国家日本が生まれる芽はあった。しかし、関ヶ原の 恨みが残っていたのだろう。薩長は討幕の密勅を手に入れて官軍となった。この勅が偽勅であった可能性は高いが、ここではそれを吟味しない。ともかく幕府方 は一夜にして賊軍とな 続きを読む

日本


国家神道の成立とその背景

2013年1月26日   投稿者:宮司

以下は、IARF世界大会が1996年に韓国円光大学で開催された折に、国家神道についての基調講演として発表したものです。その後、「中外日報」の巻頭に載せていただきました。

 文中に、江戸時代の修験者数が17万人との記述があります。当時の修験者は、世俗の生活をしながら、時に先達となって、人々を山岳に導いていました。この数字は、その後、金峰山修験本宗の田中管長によって随分取り上げていただき、話題となりました。

 国家神道の成立とその背景

国家神道を語る事を神社関係の学者に望むことは難しい。国家神道の言葉そのものが、占領軍による日本研究の中から導かれたものとして、語ることを拒否する態度が原因の一つ、国家神道の概念規定が 続きを読む

日本


天皇と神社・神道

2013年1月26日   投稿者:宮司

 以下は昭和61年(1986年)8月8日、神道青年全国協議会の夏期セミナ−において発表した内容のうち、前置きに当る部分を削除し、その他細部の表現に若干手を加え整理したものです。意味内容については、発表時と全く変わっていません。

 天皇と神社・神道

 神道における天皇論の出発点は、申すまでもなく、記紀に述べられた肇国の神話であり、その骨格を形成するところの天上無窮の神勅を初めとする天照大神より皇孫に与えられた三つの神勅です。この神勅 続きを読む

日本